『百合で世界を統一する』

幅広い百合作品を紹介します。

『GL小説』百合初心者さんにもおすすめ読みやすい百合ライトノベル5選

 

 

女の子同士がイチャつくお話。はじめて百合に触れる方や百合好きの同志の方に、私が面白いと感じた素敵な百合ライトノベルを紹介しようと思います❗

 

 目次

 

 

『きっと彼女は神様なんかじゃない』

 

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作者:入間 人間             出版社:KADOKAWA

発売日:2017/8/25       メディア:文庫

 

柔らかく、繊細な文章を書くのでお馴染みの入間人間先生の作品。とてもテンポよく読みやすいです。文字が苦手だと感じる方もさらっと読めますよ。百合要素は少し薄いかもですがそれでもちゃんと香ります。

 

『人は水の中でも、空の向こうでも息苦しくて生きられない。 大地を愛せ』 それが現在に至るまで受け継がれた部族の教え。 だけどわたしは海を愛した。 集落の嫌われ者なわたしは生け贄となって、 海の底に沈む神の岩へ向かう。そこで出会ったのは、 長い眠りから覚めたばかりの自称神様だった。「 私はあなたと旅に出たい。ずっと遠くに行きたい。この世界で、 生きていたい」 独りぼっちの少女と、無知な神様の少女の、ガール・ミーツ・ ガール、ストーリー。

 

『少女妄想中』


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作者:入間 人間             出版社:KADOKAWA

発売日:2017/2/25       メディア:文庫

 

これまた入間人間先生の作品。さすが百合ラノベの先駆者。百合要素は強めです。

登場人物たちの心境が細かに描かれており、幻想的な背景描写にも注目です。連作短編で読者を惹き付けるような文章が魅力的です。

「こういうのが初恋なんだなって、思いましたっ」 いつも背中を追いかけていた、あの人への『憧れ』。 夢の中で一緒に過ごした、海辺でのあの子との『友情』。 傷つけてしまったあの人への、伝えられない内緒の『想い』。 私の好きな人は、私以外の人も好きなのだろうか。 たくさんの人と物の中で、その女の子を好きになっただけ。 もどかしい想いを描く、少女たちの可憐な物語。

 

『裏世界ピクニック』


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作者:宮澤 伊織             出版社:早川書房

発売日:2017/2/23       メディア:文庫

 

続いては『百合SF』と呼ばれる新世界を生み出した早川書房から出版されている『裏世界ピクニック』を紹介しますよ。2019年12月27日時点で全4巻が発売されています。作品の特徴は異世界×怪談。作品自体のメインは百合ではないですが、2人が親密になるにつれてそれ近いものを感じます。少しSFチックで探検ものなので百合を目的としてなくても楽しめます。物語も章ごとで完結するので短い時間でコツコツ読めますよ。

ネット怪談×異世界探険
「検索してはいけないもの」を探しにいこう。

仁科鳥子と出逢ったのは〈裏側〉で〝あれ"を目にして死にかけていたときだった――その日を境に、くたびれた女子大生・紙越空魚の人生は一変する。「くねくね」や「八尺様」など実話怪談として語られる危険な存在が出現する、この現実と隣合わせで謎だらけの裏世界。研究とお金稼ぎ、そして大切な人を探すため、鳥子と空魚は非日常へと足を踏み入れる――気鋭のエンタメSF作家が贈る、女子ふたり怪異探検サバイバル!

 

『雨の塔』


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作者:宮木 あや子         出版社:集英社

発売日:2011/2/18       メディア:文庫

 

校閲ガール』などの作品を手掛ける宮木あや子先生の作品。お仕事小説を書くイメージが強いですが『女による女のためのR18文学賞からデビューしています。名前がすごいですね(笑) この作品をライトノベルというくくりには出来ないぐらい重たい物語です。なんで、そんなの紹介するだ、と思う方もいるでしょう。それは私が好きだからです! (完全に私情でごめんなさい)

それでは紹介していきましょう。作品は百合であり、耽美な少女小説に思えます。特徴は緻密で綺麗すぎる文章です。初めて読んだときはかなりの衝撃を受けました。圧倒的な世界観とそこで生きる訳ありな登場人物たち。 

百合好きさんには是非とも読んで欲しい作品です。

その岬には資産家の娘だけが入れる全寮制の女子大があった。衣服と食べ物は好きなだけ手に入るが、情報と自由は与えられない。そんな陸の孤島で暮らす4人の少女―高校で同性と心中未遂を起こした矢咲、母親に捨てられた小津、妾腹の子である三島、母親のいない都岡。孤独な魂は互いに惹かれあい、嫉妬と執着がそれぞれの運命を狂わせてゆく。胸苦しいほど切なく繊細な、少女たちの物語。

 

『ありふれた風景画』


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作者:あさのあつこ         出版社:文藝春秋

発売日:2009/4/10          メディア:文庫

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知らない人はいないと思われる有名な小説家あさのあつこ先生の作品です。2人の女子高生のお話です。真っ直ぐな青春小説で、傷つき、もがいて。切ない物語に思えますがラストも綺麗に纏まっています。物語の進み具合もよくて、飽きずに最後まで読むことができます。一度は、手に取っていただきたい作品です。

地方都市にある高校で、ウリをやっているという噂のために絡まれていた琉璃を、偶然助けた上級生の周子。彼女もまた特殊な能力を持っているという噂により、周囲から浮いた存在だった。親、姉妹、異性…気高くもあり、脆くもあり、不器用でまっすぐに生きる十代の出会いと別れを瑞々しく描いた傑作青春小説。

 

あとがき

ここまで読んで下さってありがとうございました。どれか素敵な百合作品にめぐり会えたら私としても嬉しいです❗

これからも素敵な百合作品を紹介していこうと思います。では、お互い楽しい百合ライフを送りましょう❗